COLUMN

オフィスづくりを「未来への投資」に変えるために

こんにちは。 最近、オフィスデザインやリノベーションのご相談をいただくことが増えてきました。コロナ禍のリモートワーク、そしてその後のオフィス回帰の動きを経て、オフィスという場所の重要性が改めて意識されているのかなと感じます。

そこで皆さんが一番気にされるのが、やはり「費用」のこと。 正直なお話をすると、昨今の資材高騰の影響もあり、以前に比べるとリノベーションにかかる金額は上がっています。「お家を建てるのと変わらないくらいかかるんだね」と驚かれることも少なくありません。

だからこそ、私はその費用を単なる「コスト(消費)」で終わらせてしまうのは、とてももったいないと感じています。せっかく大切なお金を投じるなら、それを会社の未来を作る「資産」に変えてほしい。

今回は、リノベーションの価値の最大化に欠かせない、大切な「目的」の立て方についてお話しします。

「誰に、どう見られたいか」という視点が、デザインの軸になる

オフィスにデザインを入れるとき、私たちが一番大切にしているのは「目的」を丁寧に紐解くことです。

例えば、披露宴でドレスを選んだり、お気に入りの車を選んだりするとき。そこには必ず「自分をこう見せたい」「誰かに素敵だと思われたい」という、具体的な相手や想いがあるはずです。

オフィスもそれと同じなんです。

  • 採用を強化して、長期的に会社を支える人材を獲得したい。
  • ブランディングを確立し、「この会社にお願いしたい」と選ばれる会社になりたい。

このように「誰に、どう見られたいか」というターゲットが明確になると、デザインの軸がピタッと定まります。軸が決まれば、どこに費用をかけるべきかの優先順位が見えてくるので、結果として費用対効果を上げることにつながるのです。

 事例:社会への想いを形にした「鉄リサイクル企業」の挑戦

以前お手伝いさせていただいた、鉄リサイクルの企業様の事例をご紹介します。 こちらの企業様は、3代目社長様が「自社の社会的な役割を、もっと外に向けて発信していきたい」という明確な目的を持たれていました。

未来の世代へ繋ぐ「展示スペース」
上記写真は、鉄リサイクルの企業様のオフィス内に作った、子供(小学校3年生から中学生)を対象にした「てつ・くず・しごとミュージアム」です。(私たちKATATIが企画・デザイン・設計をさせていただきました)

 

私たちは、ただ執務室を綺麗にするだけでなく、地域のお子さんたちがワークショップを楽しめるような「展示スペース」をご提案しました。 「自分たちの仕事は、地球の資源を守る大切な仕事なんだ」という誇りを、デザインを通して可視化したのです。

このように、企業のあり方を再定義するリノベーションは、活用できる企業様にとって、社員さんのモチベーション向上や採用力の強化に非常に大きな効果があると感じています。

コストとして取るか、資産として取るか

オフィスリノベーションを検討する際、少しだけ視点を変えてみると、その後の価値が大きく変わります。

5年先、10年先の「あり方」を整理するきっかけに

私たちデザイナーが介在する一番の価値は、デザインを通じて「お客様の頭の中を整理する」お手伝いをすることだと思っています。

中を変えることは、そこで働く人の意識を前向きに変えること。 「自分たちは、こういう未来を目指しているんだ」という旗印をオフィスという形にすることで、それは会社にとってかけがえのない資産になっていきます。

まとめ:心地よい空間が、会社の新しい一歩を支える

オフィスデザインを取り入れることは、決して見た目を整えるだけのことではありません。それは、自分たちが大切にしている価値を見つめ直し、未来へ向けて整える、とても前向きな作業です。

「今のオフィス、なんだかもったいない使い方をしているかも」 「もっと自社の魅力を伝えられる場所にしたい」

そんな想いがあるときは、ぜひお気軽にご相談ください。 5年先、10年先の会社の姿を、一緒にワクワクしながら描いていけたら嬉しいです。