なぜ?人はオフィスではなく、スターバックスで仕事をするのか?
こんにちは!
私は大阪市に住んでいます。
大阪市にはいくつものスターバックスがあります。
私はオフィスはあるのですが、「スターバックス」で仕事をすることが多いです・・
スタバの店内を見渡すと、仕事をしている人は多く・・
その他、勉強する人、友達や同僚とワイワイしている人
皆さん多くの用途でスタバを利用しています・・
私が今回フォーカスしたいのは・・
「スタバ」×「仕事」です。
コロナ禍以降の現在
自宅で仕事をする人も増え、仕事の場の選択肢は増えました・・
①オフィス
②自宅
③その他(カフェ・飲食店・自習室など)
大きく分けると上記の三つになります。
その他の③のカテゴリーの中で、どうして「スターバックス」が選ばれるているのか・・
ここに注目したいと思います。
どうして?
テーブルが大きくあって、コンセントも充実している、その他のカフェではなく
「スターバックス」が仕事に選ばれるのか・・・
私の理解ですが、
『カフェで仕事がしたい!』に尽きるのではないでしょうか・・
スタバで仕事をする人の心理は、
オフィスや家じゃなく、
カフェという黒でも白でもないグレーな空間を求めていると私は思います・・
昨今、自習室やシェアオフィスなど
みんなが使える仕事ができる場が増えました。
でも、そこはあくまで『仕事をする場』なんですよね・・
いくらカフェ風の内装にしても・・
おしゃれな空間にしても・・
仕事をする場と定義した時点で、スタバと大きく異なるんです。
スタバはあくまでカフェなんです。
気分を変えたいから、スタバに行くんです・・
自習室、シェアオフィスと定義された時点で、オフィスと同じなんです。
じゃあ、『カフェならどこでもええやん!』と、なりますよね・・?
そこは、スタバが長年築き上げたブランディングの成果だと思います。
老若男女、誰もが行けるカフェの代名詞に「スターバックス」があります。
例えば、
若い10代20代の女性が多いカフェだったら、中高年の男性は行きずらいですよね・・?
性別、年齢という意味で
特定のターゲット層のみに絞り込んだマーケティング、ブランディングをしなかった
スターバックスの成果だと私は思います。
スターバークスは「カフェ」とうい、グレーな中間地帯です。
本を読んでもいいし
動画を見てもいい
ぼーっとしてもいい
何かをしなければいけないという場ではありません・・
カフェで仕事をするということは、
自分のペースで、自分がコントロールができる環境で仕事をしたいという心理が
あると私は思います。
常に同僚や上司部下がいる職場ではなく、家という居住空間でもない・・
後、私の場合ですが、
グレー地帯でこそ、捗る仕事があります・・
・プロジェクトの企画をじっくり考えたい
・ある程度の量の文書を作りたい
など
ここからは、
オフィスのデザインに関わる人間としての視点になりますが、
私たちはそんなスターバックスのような
グレー地帯をオフィス内に作りたいと考えています。
休憩場所とは少し違う・・
フリーアドレスのデスクとも違う・・・
グレー地帯を表現した場所を意識してご提案しています。
例えば下記の写真はのようなローテーブルとソファーという空間がそれになります。
(下記画像は弊社がデザインしたオフィスの画像になります。)
- 休憩してもいい
- 同僚との会話を楽しむのもいい
- ソファーに深く腰掛けて、アイデアを考える場にしてもいい
そんな、中間地帯(グレーゾーン)を私たちはご提案しています。
人間は生き物です。
感情があり、機械やロボットと比べると行動に無駄も多い・・
もちろん、マス目に沿って、仕事をすることも重要ですが
それだけでは息が詰まり、オフィスの空気が澱む原因になります・・
空気が澱むと、会社の生産性にも影響が出ます。
オフィスの空気の流れを良くするために、
中間地帯を設けることは職場環境とって重要だと考えています。
私たちはオフィスをデザインする上で
他のオフィスのデザインももちろん参考にしますが、
スターバックスやカフェなどのオフィス以外の施設も参考にしています。
快適なオフィスを提案するにあたって重要なことは、
空間を使う人の心理を分析することだと私たちは考えます。