どのように進むの?オフィスリノベーションの進行って(VE編)
皆さんこんにちは!
今日は、オフィスリノベーションの進行について
お話しようと思います。
大きく分けて、下記三つがあります。
・プランニング期間
・VE期間
・施工期間
「プランニング期間」と「施工期間」は何となくわかりますよね・・
ここの境目は『着工』になります。
「着工前」と「着工後」です。
つまり、
プランニングとは、机上で作り、施工は、現場で作る作業。
プランニング期間で作った設計図を基に、
施工期間でオフィスの工事を行います。
じゃあ、大きく分けると、この二つでいいやん!
ってなりますよね??
じゃあ、『VE』期間って何??ですよね?
私がこのVE期間を大きな項目に入れた理由は、
意外と時間がかかり、オフィスリノベーションデザインの工程として
重要だからです。
施主様)
『良いデザインだね!』
『よし!これで施工しよう!!』
って、そんなに簡単に行かないのが
オフィスリノベーションです。
やはり、施主様は、
『デザインは良いけど、想像より、施工費がかかりますね・・』
と、なる場合があります。
そこで必要なのが、VEです。
VEとはValue(バリュー) engineering(エンジニアリング)という言葉の略で
日本語では価値工学なんて訳されます。
オフィスのリノベーションの現場でのVEの目的は、
コストをできるだけ抑えて、必要な機能、品質を実現することです。
ここで間違えてはいけないのが、
単純なコストダウンではない、ということ。
目的は“必要な機能、品質を実現する”ことです。
オフィスデザインの価値を下げずに、
見直せるコストを抑えていく・・そんな感じです。
ここは、正直、設計士さんの能力が問われます。
コストを調整しながら、デザインを入れていく事は
簡単ではなく、設計士さんの経験や知識が重要になります。
もう少し、具体的な話をすると・・
弊社の場合、オフィスデザインで
お客様にご提供する価値はブランディングです。
弊社のブランディングの定義は
社外、社内に向けて自社を「独自のもの」として認識してもらい、
他社と差別化を図ること。
ですので、
弊社がオフィスのデザインをする場合のVEはこうなります。
独自性、他社との違いや差別化を図ることを実現しながら、
コストをできるだけ抑えていく。
例えば、独自性、他社との違いや差別化を図るためにキーとなる
・コワーキングスペース
・エントランス
・大会議室
は、デザインや仕様を変更せず
その他の箇所のデザインの抑えられるところ見直していく・・・
一例ですが、そういった感じなります。
つまり、デザイナーにとってVEは
一度しっかりできたプランを部分的に再構築する作業です。
図面やデザインを変更していくので
時間を要するのは、想像できますよね・・
- デザイナーによる「変更プラン」の制作(デザイン・図面の変更)
- 施主様による「変更プラン」の確認、承認
- 施工会社による「変更プランの施工見積」制作
- 施主様による「変更プランの施工見積」の確認→承認
と、上記の作業プロセスが発生するVE期間が
オフィスリノベーションデザインの工程の中で、重要であり時間を必要とする
期間だということをご理解いただけると思います。
本日は、『VE』の内容のご説明がほとんどになってしまいました・・
今後、また『プランニング期間』と『施工期間』に
どのような作業を行うか、を詳しくご説明させていただきたいと
思っております。
★追記
本記事のトップ画像は、弊社がリノベーションデザインさせていただいたオフィスです。
福井県の築50年の工場を、リノベーションデザインしました。