COLUMN

オフィスデザインと中川ケミカルさんの「イロミズ」について

皆さん、こんにちは!
突然ですが、オフィスのデザインには、考え方の基準となるポイントがいくつかあります・・
その中の一つに、カジュアルになり過ぎないというのがあります。

オフィスにデザインを取り入れたいと考えるお客様から、下記のようなご要望が実際にあります。
「働く場所なので・・カジュアル過ぎないデザインを・・」

私たちも、それは理解しています。
オフィスは、お店やエンタメ施設ではありません。

じゃあ、どのような方法で、オフィスデザインをカジュアルになり過ぎないように、

  • 明るさ
  • 優しさ
  • 親しみやすさ
  • スタイリッシュさ

などを表現すればいいのか・・。

オフィスにデザイン落とし込むデザイナー(設計士)の私たちにとって大きな課題だと思っています。
どう解決すればいいのか、私たちのオフィスの実例になりますが・・

『イロミズ』(中川ケミカルさんの商品)というカッティングシートを使ったオフィスの意匠の実例をご紹介します。
『イロミズ』という透明の装飾用シートは、『透明で澄みきった「色水」のような美しさ』というキャッチコピーがあるように、多様な色相、微妙な諧調がとれた商品なんです。
そして、イロミズは、異なる色相を重ねることで無限の色を表現できるという、大きな特徴を持っています。

私たちは、その特徴をデザインに取り入れました。

写真の通り、三角という普遍的な形を重ね合わせることで、新しい色がうまれるというデザインを、お客様企業の扱うサービスと結び付けました。

写真のお客様企業のサービスは、様々な商品や部品の表面にメッキや塗装といった表面処理を行う会社です。

  1. 商品や部品にご希望のカラーの塗装ができる
  2. 多様な企業や技術の繋がりが新しい価値を生む

などをコンセプトにし、イロミズでそれを表現したデザインを、オフィスの1番目立つエントランスホールの壁に施すことをご提案しました。

オフィスだけではありませんが、空間のデザインに色を多様するとどうしても、ポップなトーンやカジュアルになりがちです・・
空間と色が馴染まず、反発し合うからです。(色の模様だけが目立ってしまいます)

そこで、イロミズのような透明のシートは空間に馴染みやすく、大変重宝しています。

オフィスにデザインを取り入れる場合、中川ケミカルさんのような装飾材メーカーの商品は、私たちのデザインの幅を大きく広げくれる大切なツールなんです。


熱可塑性樹脂の一種である「ポリカーボネート板」を意匠に使い透明の壁を作りました。ポリカーボネート板の内側の面にイロミズを貼っています。