先代の想いを受け継ぐオフィスデザイン
大阪府豊中市、新築オフィス移転プロジェクト。
こちらの企業様の代表は2代目経営者で、初めてお会いした当時、
社長は40歳、以前は東京のコンサルティング大手にお勤めだったそう。
とても物腰やわらかで、それでいて非常に頭のキレる経営者の方でした。
「一」説明させていただくと「十」分かる、
そんないつも惚れ惚れするほど読解力、共感力が高い方でした。
その社長が30代前半の頃、先代の社長であるお父様が亡くなられ、
急遽、事業承継することに。
突然の事業承継は私たちが想像できないほど大変だったかと思いますが、
現社長は、先代をリスペクトしながらも、
先代が創り上げた事業を現代のニーズに合わせたやり方で伸ばし、
海外にも展開、順調に業績を伸ばしておられます。
そんな企業の社訓とも言うべき先代の大切にしていた言葉を
社屋のエントランスまわりにデザインしました。
技法はいたってシンプル。
看板職人さんにカッティングシートの文字を一文字ずつ、
突板壁面に貼っていただきました。
技法は商業施設でもよくありますし、特別なことはしていませんが、
この企業にとって残すべきもの、繋いでいくものは何か?を真剣に考え、
どの場所にどのようなものをプランニングすれば、
より多くの外部の方に見ていただけるだろう、
現社長が原点に帰るではないですけれど、
企業として乗り越えなければならない課題があるときに振り返っていただけるだろう、
社員さんたちが自分の会社に誇りを持ってもらえるだろう、
新入社員さんには、この会社の魅力を感じてもらえるだろう…
そんなことを試行錯誤しお客様と話し合いながら決定していく。
私たちはオフィスデザインにおいて、
お客様と真摯に向き合っていくことがとても大切だと考えています。
なぜなら、オフィスデザインはかなり短くて5年、
長くて10年20年はずっと使っていただくものだからです。
また、オフィスは人が集まって、協力し合いながら会社を作っていく「場」だからです。
カタチは「人と場」というテーマに向き合いながら、
これからもどんどんお客様のお役に立てられたらと考えています。
「自社の魅力をオフィスデザインに反映したい、打ち出したい。」
という方はぜひお気軽にご相談ください。