COLUMN

 先日、古くからの友人(経営者)と、久しぶりに話をしました・・
その友人ら、「先月、オフィスを引越して内装をリノベーションしたら、すぐに1000万円いった・・」と、私に教えてくれました。

●友人)
「最初は内装を触る気はなかったけど・・」
「空調を2台新しくする必要があって、
それなら、と・・デザインを入れることにして・・」

●私)
「空調、新設するだけで、トントンっと金額いくでしょ・・」

●友人)
「そう。そう。」

内装材の価格は、原材料やエネルギーコストなどの上昇を背景に高騰しています。 
人件費、設備の維持にかかる費用などの価格も上がっています。

※インテリア内装材の開発・販売を行うインテリア専門商社のサンゲツさんは、
2022年10月1日受注分から壁紙や床材などの商品価格を7~12%値上げしました。
これは2021年9月、2022年4月に続き、およそ1年間で3回目の値上げでした。 

さあ、どこまでオフィスのリノベーションに費用をかけるべきか・・?
経営者なら考えますよね・・

『費用に見合った効果があるのかな・・・?』
『とりあえず、机と椅子があれば仕事ができるか・・』
と、考えるのも当然です。

ただ、私は効果については大きく二つあると考えます。

●1)【採用】
●2)【企業ブランディング】
※社外、社内に向けて自社を「独自のもの」として認識してもらい、他社と差別化を図ること

この二つの目的に対する効果です。

ですので、「採用」も「企業ブランディング」も必要ない会社さんは
オフィスの内装にお金をかけなくていいと私は思います。

例えば、
今のこのメンバーで10年はやっていく!
入れ替わりがあっても1人2人くらい・・

例えば、
うちはニッチな商品やサービスだから
顧客も変わらず固定しているし、
企業に特徴を持たせる必要もないし、
外向きにも、内向きにも発信する必要はありません。

なんていう会社さんには
オフィスの内装について最低限でいいと思います。

「整理されていて、清潔なオフィス」でいいと私は思います。

・ ・ ・ ・ ・

皆さん、突然ですみません・・
『マズローの欲求5段階説』をご存知でしょうか?

アメリカの心理学者アブラハム・マズローさんが
人間の欲求は5段階の階層になっていると説いたものになります。

(上の階層から)
●1)自己実現の欲求・・自分の能力を発揮して創造的活動をしたい
●2)承認欲求・・・・・他者から価値ある存在と認められたい
●3)社会的欲求・・・・他者と関わりたい、集団に帰属したい
●4)安全の欲求・・・・生命に関するものを安定的に維持したい
●5) 生理的欲求・・・・空腹、睡眠など、生命を維持したい

私はオフィスの内装に対しても同じようなものがあると思っています。
これは私が独自で考えてた説になります。

名付けて、『オフィスデザインの欲求3段階説』です。
それが下記の図になります。

(上の階層から)
●1)ブランディング的欲求
●2)時代的欲求
●3)健康的欲求

一番下の階層『●3)健康的欲求』についてご説明します。

わかりやすく、ワードにすると、
「古い」、「汚い」「暗い」です。

ここで働くと精神面も含めて、健康状態が悪くなりそう・・。

と、そんな心配をしてしまうくらいのオフィスです。
そんなオフィスに対して、「そこから抜けたい!」という欲求の事を
私は『オフィスの健康的欲求』と名づけています。

次に、真ん中の階層「●2)時代的欲求」のご説明をさせていただきます。

この階層は、その名の通り、『今っぽいオフィスにしたい!』
という、欲求になります。
今っぽいや、時代性というのは、その時代によって異なります。

令和6年の10月現在で言うと、
・グリーンオフィス
・フリーアドレス
・カフェ風オフィス
・フレキシブルなスペース
など、様々な流行ワードがあがります。

時代的欲求の心理は、
『“今”の企業として見られたい!』の一点に尽きると思います。

その効果の筆頭はもちろん有能な若い世代の採用です。
“憧れのおしゃれで素敵なオフィスで働きたい”方へ向けたオフィスデザイン。

『とにかく、今っぽくオシャレにして!』というご要望は、
オフィスをリノベする目的として成立しますし、
採用活動に対しての一定の効果があると私たちは考えています。

最後に一番上の階層の「●1)ブランディング的欲求」のご説明をさせていただきます。

こちらは、自社を“どう見られたいか”になります。
もっと具体的にいうと、
社外、社内に向けて自社を「独自のもの」として認識してもらい、
他社と差別化を図ること。

企業ブランディングです。
企業ブランディングを目的としたオフィスのデザインです。

正直、こちらの欲求に対しての解決が
私たちKATATIが最も得意すとるものになります。

その理由の一つに、私たちKATATIが
・広告
・プロモーション
・戦略
などの企業ブランディングのデザイン制作を
長きに渡り行ってきた会社だからです。

具体的には、クライアント企業の
・商品やサービスのWEBサイト、販促ツールの企画・制作
・採用活動全般のWEBサイト、印刷物の企画・制作
などになります。

企業のポジショニングを含め、
企業がどう見られる事が、販売促進や採用活動に効果を発揮するか
常に考えてきました。

だから、
私たちKATATI、オフィスデザインをご提案するコンセプトが
『経営×オフィス』になります。

企業の理念、ミッション、商品・サービス、社風、働く人たちなどを反映させて
オフィスデザインにしたいと考えています。


(本記事に掲載している写真は弊社がデザインさせていただいたものです)