オフィスデザインを、経営を加速させる資産へ。設計から引き渡しまで、私たちが共に歩む全工程
オフィスデザインを、経営を加速させる資産へ。設計から引き渡しまで、私たちが共に歩む全工程
オフィスのリノベーションを検討しているけれど、どんな流れで進むのか、全体像が見えなくて踏み出せない——そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、私たちKATATIが実際に手がけているオフィスリノベーションの全工程を、プランニング・見積もり・施工の3フェーズに分けてご紹介します。
そもそも「オフィスデザイン」とは何か
まず前提として、私たちはデザイン会社なので、オフィスのリノベーションにも必ずデザインを施します。
そして、私たちの定義するオフィスデザインは、ただ家具を入れ替えたり、壁だけ塗り直したりするものではありません。
私たちがコンセプトを考え、設計士が図面を引く。
施工管理者が現場を統率し、電気、水道、什器といった各分野の職人さんたちがプロの仕事をする。
エントランスの植栽から、トイレなどの水回りに至るまで、空間全体を作り上げることをデザインと捉えています。
では、それぞれの工程で何が行われるのかを、順番に見ていきましょう。

フェーズ1|プランニング——「どんなオフィスにするか」を徹底的に考える
ヒアリングと環境調査
プランニングの出発点は、お客様へのヒアリングです。
「部屋を5つに分けたい」
「エントランスに印象的な空間をつくりたい」
「採用を強化したい」——
内装に関するものから経営課題に関するものまで、ご要望は会社によってさまざまです。
同時に、物理的な環境も確認します。
テナントビルであれば、天井を触る場合はビル側の許可が必要だったり、指定の工事業者が決まっていたり。
こうした条件と予算・期間を照らし合わせながら整理し、プランを考えます。
ゾーニングの決定
ヒアリングをもとに、まずゾーニング(部屋の構成)を固めます。
何名が働くのか、どの部署をどこに配置するか、窓際に何席設けるか、お客様が来たときの動線はどうするか。
いくつかのゾーニング案を平面図でご提案し、「この案がいい」となってから、デザインの方向性へと進みます。
デザイントーンと3Dパース
ゾーニングが決まったら、次はデザインの方向性です。
ミニマルにするか、カジュアルにするか、クールにするかなど、言葉だけでは伝わりにくい部分は、3Dパース(イメージ図)を用いてご確認いただきます。
「エントランス扉の質感はこんな感じ」「もう少し柔らかい雰囲気がいい」といったやり取りを重ねながら、デザインを詰めていきます。
その後、立面図・展開図・天井図などさまざまな図面を作成し、造作家具や照明・既製品の選定も進めていきます。
ここでようやくプランが完成します。
フェーズ2|見積もり——費用の確定と「VE」という調整のプロセス
見積もりに時間がかかる理由
プランが固まったら、施工会社に見積もりを依頼します。
施工会社はそこから、電気工事・大工・壁紙・床材など各専門業者にそれぞれ見積もりを取ります。
資材や内装材、その段階で判明しているものすべてに確認が必要なため、規模が大きくなると1ヶ月以上かかることもあります。
上がってきた見積もりは、まず私たち精査します。
漏れはないか、金額に大きなギャップはないか。
疑問や懸念は必ず解消してから、お客様にご説明します。
VE(バリューエンジニアリング)とは
見積もり金額がご予算を超えるケースは珍しくありません。
そのときに行うのがVE(バリューエンジニアリング)、つまり予算の調整です。
ただし、単純に仕様を落とすだけでは良いオフィスはできません。
私たちが設計士と一緒にVEに取り組む理由はここにあります。
デザインのクオリティを維持しながら、施工費を最適化する——これは設計士によるアイデアと経験値あるからこそできることです。
場合によってはプランを一部変更し、図面を修正することもありますが、
「エントランスは希望の素材で印象を大切にする。一方で、ここの壁面はデザインへの影響が小さいので壁紙に変更する」という判断が、クリエイティブな調整として機能します。
こうしたやりとりを経て、施工費・デザイン設計費が確定し、施工会社との契約へ進みます。
フェーズ3|施工——工事の進行と現場マネジメント
着工から中間報告まで
最終見積もりと工程表が揃ったら、いよいよ着工です。
それぞれの職人が工程に沿って動きます。
私たちは施工期間中も現場に定期的に足を運び、進捗を確認します。
特に移転案件では、中間報告としてお客様と一緒に現場を見に行きます。
現場で予想外のことが起きたとき
古いビルのリノベーションでは、「天井を開けてみないとわからなかった」ということが実際に起こります。
そのときは設計士、施工担当者と共に確認し、代替案を検討します。
追加工事が発生した場合は、内容と概算金額をリストにしてお客様にお伝えします。
こうした透明性のあるコミュニケーションで信頼を担保しつつ、竣工を目指します。
竣工検査、そしてお引き渡し
工事が完了したら、竣工検査を行います。
施主様・私たち・設計士・施工管理の担当者が揃い、仕上がりを一つひとつ確認します。
「思っていたのと違う」という齟齬がないよう、丁寧に説明し、納得いただくまでお話しします。
KATATIが大切にしていること——コンセプトブランディング
私たちKATATIは、コスト・スケジュール・クオリティの3つをマネジメントする役割を担っています。ですが、それだけにとどまりません。
私たちが独自に重視しているのが、コンセプトブランディングです。
オフィスを「資産」と捉え、「企業がどうなりたいか、どう見られたいか」という視点でデザインします。採用への影響、地域とのつながり、社員のエンゲージメントなど、それぞれの想いをかたちにするため、ヒアリングの段階から設計士にも同席してもらいます。
たとえば過去には、「オフィスを一軒家として考える」というコンセプトのもとで空間を設計したり、お子さんが楽しめるミュージアムを設けたりと、単なるリノベーションの枠を超えた提案をしてきました。
設計士・建築士だけでは「空間としての提案」になりがちですが、私たちは採用・社会的な視点・ブランド価値まで含めてコンセプトを立てます。
だからこそ、私たちのデザイン設計・進行管理料は、「図面を描く作業」だけへの対価ではありません。
コンセプトの立案から、ゾーニング・デザインの提案、現場でのクオリティ管理まで、プロジェクト全体を一貫して担う「プロジェクトマネジメント」の対価です。
そしてそれは、空間づくりを通して経営を加速させるための投資である、と私たちは考えます。
