CASE 03
社外、社内に向けた発信ツールになったオフィス
クライアント業種
法律税務事務所
用途
賃貸オフィスのリノベーション
リノベーション箇所
エントランス/会議室/キッズルーム/天井/照明/家具/他
株式会社KATATIの担当
企画プランニング/設計デザイン/進行管理、ディレクション/サインデザイン/イラスト制作/施工
お子様と一緒に
ご相談してもらえる部屋を作りたい
「お子様と一緒にご相談してもらえる部屋を作りたい」と、施主様(担当の女性弁護士A先生)からのご要望がありました。A先生は、一人でも多くの離婚でお悩みの女性のお役に立ちたい、という強い思いを持っていました。小さいお子様をお持ちのご相談者が気軽に来所できるオフィスを目指してデザインさせていただきました。
CGパースやサンプルを用いて、お客様へご提案中の弊社デザイナー(写真左)
子供たちがリラックスして過ごせる部屋をテーマに「キッズスペース付きミーティングルーム」をデザインしました。壁のデザインは、赤ちゃんでも認識できる原色の黄色を配色し、子供が大好きな、動物、乗り物、食べ物のイラストを壁っぱいにデザインしました。
キッズスペースの壁は、イラストレーターさんに直接壁にイラストを描いてもらいました。
打ち合わせの声が
聞こえるので、何とかしたい
「依頼者様との打ち合わせ時の声が聞こえるので何とかしたい」と、施主様(女性弁護士A先生)からのご要望がありました。リノベ前の部屋を仕切る壁は、防音性の低いパーテンションでした。(しかも、上部は空いているため音が漏れやすい)防音性と空調の事も考慮した部屋の仕切りをご提案させていただきました。それと同時に、人の導線を考え、オフィスの構成を少し見直し、リノベーションさせて頂きました。セキュリティ面にも気をつけ、不審者の侵入を防ぐための扉を各部屋に設けました。
エントランスも
デザインしませんか。
「エントランスもデザインしませんか?」と、私たちからご提案させていただきました。各ミーティング部屋の壁を新しくする際に、エントランスも含めたゾーニングの見直しが必要だと感じたからです。「それなら、エントランスのデザインも一緒に考えてもいいでしょうか?」と、ご提案し、ご承諾をいただきました。オフィスの顔となる、エントランスは、企業ブランディングにとって重要な箇所です。施主様が発信したい“依頼者が気軽に来所できる優しいイメージ”をコンセプトにエントランスをデザインさせていただきました。
リノベーション前のオフィスエントランス写真(部屋を仕切る壁はパーテンション)
創業から大切にしている
対話を内外へ向けて発信しませんか。
施主様が、創業時から大切にされているのが“対話”。法人案件は、大きい会議室で依頼者様と複数人で対話が行われるとの事、依頼者様のお悩みを丁寧にヒアリングしているイメージをイラストで表現しました。
弁護士・税理士さんの活躍を陰で支える事務員の方をモチーフにイラストを描きました。「事務員さんとのコミュニケーションが上手く行かなければ、案件は成功しません」と、弁護士の施主様から、お話をお聞きした時に、事務員さんをモチーフにしたイラストを描こうと思いました。この壁画デザインは、毎日目にする社員さんが、対話や笑顔を大切にする気持ちを忘れないためにという意図を込めてデザインしました。社内での共感を生むための“社内向けブランディングデザイン”になります。
オフィスもデザインを取り入れる事で、発信ツールになります。例えば、法人案件で来られた依頼者様が、お子様と一緒に相談をしている上記画像イラストを目にしたとします。この法人案件で来所された方が、離婚で悩んでいる知り合いの方に、こちらの弁護士事務所をご紹介し、人の縁が繋がる事は不自然ではない気がします。オフィスも企業の価値を伝えるためのブランディングツールなる事ができます。デザインは、表現するトーンを自在にコントロールできるため、上記画像イラストのように、優しいトーンでさり気なく伝えることも可能です。