CASE

CASE 02

競合はスターバックス、オフィスの内装デザイン

クライアント業種

オフィスビルオーナー企業

用途

所有オフィスビル一室のリノベーション

リノベーション箇所

テラス/天井/床/壁/照明/造作家具/エントランス/他

株式会社KATATIの担当

企画プランニング/設計デザイン/進行管理、ディレクション

賃貸オフィスビルのオーナーさんからのご依頼
空きテナント一室のリノベーション

施主様は、賃貸オフィスビルのオーナーになります。施主様からのご要望は、エアコンの室外機置き場になっていたバルコニーを有効活用し、部屋の価値を上げたいとの事でした。私たちは、こんなご提案をさせていただきました、『競合は、同業のオフィスビルではなく、スターバックスに設定しませんか』と。ノートパソコン一つで、どこでも仕事ができる時代で、作業場としてオフィスをご提供するのではなく、働くスタイルをご提供しませんか、と施主様に伝えました。施主様は私たちの提案に共感し、テラス付きオフィスのデザインプロジェクトがスタートしました。

リノベーションする前には、使っていなかったレンガ造りの花壇がありました。この花壇にもう一度、植栽を植えて、緑あるテラスにReデザインしました。更に、その花壇の段差を使って、ベンチを造りました。6階ということもあり、テラスには安全性を考慮して柵も設置しました。

施主様と弊社ディレクター、設計士さん、施工監督さんとの全体ミーティング風景。

施主様とデザインチームとで、施工前のバルコニーの現場調査風景。

部屋全体のビフォー写真です。テラスだけではなく、天井、床、照明、収納など、部屋全体をリノベーションデザインさせていただきました。

賃貸オフィスとして、その後の結果はどうだったかというと、募集をかける前に物件に借り手がつくという素晴らしい結果となりました。仲介業者の方がずっと、このようなオフィステナントを探していたそうです。「リノベーションしている物件は多いのですが(デザインの主張が強いものが多い)、シンプルなデザインを取り入れているものが少ないので、本物件のような部屋を探していました」と、仲介業者さんから言われたそうです。アパレル業の企業様が借りられたと、聞きしました。テラスを、インスタなどに使う写真の撮影場所としても考えられたのでは・・と、私は想像しました。コロナ禍で、オフィスの概念が大きく変化しました。作業場としてだけのオフィスから、働くスタイルの表現としてのオフィスへ、と。企業が、“働く”をどう捉えているか、オフィスのデザインを見て評価される時代に入ってきたような気がしています。(文章:KATATI代表/オチ・アキラ)